非防爆機器
活用実績

新技術の活用にあたって

四日市市では市消防本部において、危険場所での使用も想定した、コンビナート事業所におけるドローンの運用ガイドラインと製造所等における非防爆携帯型電子機器使用に係るガイドラインを作成している(ともにR1.5.1施行)。各社とも、両ガイドラインの内容に沿って適正にリスク対策を実施したうえでドローンの飛行や非防爆携帯型電子機器の使用を行っている。

JSR株式会社 四日市工場

事業種類

化学工業(合成ゴム、合成樹脂、半導体材料等製造)

使用機器 タブレット機器(非防爆電子携帯機器)・ポータブルガス検知器
使用場所 一般取扱書所クリーンルーム⇒第2類危険場所内
使用目的
  • 第2類危険箇所で非防爆型タブレットPC用いた設備
  • 運転管理の実績をつくる
実施したリスク対策
  • タブレットの落下による火花発生着火
    →【落下防止紐付きカバー採用】
  • プラント内で危険物漏洩による危険物蒸気発生時対応
    →【ポータブルガス検知アラームでの携帯電子機器の危険雰囲気場所脱出】
活用メリット
  • ミス防止(マニュアルが現場で見れる。記入データー間違い)による安全及び品質向上
上記の対策等を予防規定に入れて四日市消防本部の承認済
活用メリット ヒューマンエラー防止、作業効率化

高純度シリコン株式会社 四日市工場

事業種類

多結晶シリコン製造・販売

使用機器 携帯型タブレット
使用場所 液製品現場
使用目的
  • リアルタイムでのプロセス情報の検索
  • 現場での記録類の入力作業
実施したリスク対策
  • 固定式ガス検知器及び携帯型ガス検知器による、可燃性蒸気等がないことが確認できる体制作り(想定)
  • 可燃性ガス等発生異常時の安全措置体制(想定)
  • 携帯型タブレットのリスト等、管理体制作り(想定)
活用メリット
  • 後で手入力する手間が省けて作業効率が向上
  • 集中監視に取り込んでいない現場データの収集が可能
課題点
  • 最適な機種選定ができるか(防水・耐衝撃性他)

第一工業製薬株式会社 四日市事業所

事業種類

製造業

使用機器 iPhone、iPad
使用場所 危険物製造所エリア
使用目的
  • 事業所内通信手段
  • 製造作業撮影
  • 工程データ、機器管理データの記録
実施したリスク対策
  • 使用機器の認証規格確認
  • 使用エリアの危険区分の確認
  • ガス検知器の性能確認
活用メリット
  • アナログ無線機が2022年12月1日以降使用出来なくなる。
  • 新たにデジタル無線機の設備を導入するには高額になる為、初期投資が少ないiPhoneを活用する。
  • 作業マニュアルを動画で作成し、作業ごとに現場で確認できる。
  • 各種データを蓄積し、解析する事で効果的な工程改善、予防保全が期待できる。
課題点
  • 危険エリアの見える化

三菱ケミカル株式会社

事業種類

化学

使用機器 非防爆タブレット
使用場所 製造エリア
使用目的 遠隔支援ツールの一つと考えて、情報共有・情報スピードアップ・誤操作防止等に繋げ、安全・安定運転の確保と業務効率化を図る
実施したリスク対策
  • IECまたはJIS規格認定品の使用
    (消防がガイドラインで認定したエリアに限定)
  • IEC、JIS規格以外の機器使用については防爆型ガス検知器携帯
活用メリット 1)現場作業時にその場でデータを直接入力できる。
2)必要な資料が直ぐに参照できる。
3)手書きメモを計器室に戻った後パソコンに入力していた作業が不要になる。
4)手書きでしか残せていなかったデータの電子化による活用と紙の削減ができる。
5)従来利用していた手書き帳票同様の慣れたレイアウトに入力できる。
(現行のExcel帳票を元に入力画面が作成出来たり、PDFに落とし込むことで入力画面も作成出来る。)
6)写真や画像と共にメモ書きを残すことができる。
7)紙ファイル管理ではなく、入力データを一元管理できる。データの活用範囲が広がる。
8)他システムへのデータ連携も可能である。(一元化管理で業務効率化も可能である)

三菱ケミカル株式会社

事業種類

化学

使用機器 スマートグラス(防爆機器)
通信手段のポケットWifiは非防爆機器の為、ガス検知器を携帯して使用  
使用場所 製造エリア
使用目的 スマートグラスによる非定常作業の効率化(試行、検討中)
(作業例)フィルター切り替え、洗浄作業
問題点 活用後判明した課題、評価結果(良かった点、悪かった点)等
  • カメラの視野が狭い。
  • 画像見ながらの作業は視野が狭くなる。
  • 音声コマンドに慣れる必要あり。
  • スマートグラスの画面が小さく、見づらい。
  • ガス検知器の携帯が面倒。

味の素株式会社

事業種類

食品・化成品・医薬品製造など

使用機器 バイタルセンサー(非防爆電子携帯機器)
使用場所 味の素株式会社 東海事業所
使用目的 転倒や落下による怪我、心疾患や・熱中症等健康リスクの把握
(作業者の体温、心拍、転倒、位置情報(立体的)を、モニタリング)
活用状況
  • 作業者がバイタルセンサーを装着、正門守衛室(24Hr常駐)にて作業者のバイタルをモニタリング。異常発生により、早期救助対応出来る体制を整えた
  • 行政による地域展開により、将来的にビックデータ活用による地域の健康管理に役立てるプラン等も検討中
活用メリット 安全管理の強化(予防への活用、迅速な救助活動)
TOP